脱炭素経営と温室効果ガス算定に役立つ書籍 | おすすめリスト

脱炭素経営やサステナビリティ、温室効果ガスの可視化について把握しようとしても、全体像が非常に大きく何から手を付けて良いかが分からないというご質問いただくケースが非常に多いです。
そんな時は、本を読むことから入り全体像を掴んでから実践していくのがおすすめです。
しかし、脱炭素に関わる本は非常に多く出ており、どれを選べば良いかに迷ってしまいます。
本記事では、簡単な本の内容解説と共に脱炭素関連の本を紹介します。解説から自身のフェーズに合った本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

書籍の紹介
地球の未来のため僕が決断したこと 2021/8/18
言わずもがな、マイクロソフト社の共同創業者であるビルゲイツ氏の著書で、気候変動で起きていることを分かりやすい数字で示しながら解説してくれています。
また、ビルゲイツ氏が目を付けている気候変動対策の事業についても紹介されていて、技術の進歩にも驚かされます
図解即戦力 脱炭素のビジネス戦略と技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書 2023/4/24
図解即戦力シリーズからも脱炭素についての1冊が発行されました。
脱炭素のビジネスや技術について、半分文章での解説、半分がグラフなどビジュアルでの解説という形で初めてでも非常に取っつきやすく説明されています。
イチからつくるサステナビリティ部門 元システムエンジニアの挑戦 2021/4/16
他の書籍同様、SDGSの基本的な解説などもされています。
その中で、是非読んでいただきたいのが、株式会社野村総合研究所のサステナビリティ担当に未経験でアサインされた本多健司氏がサステナビリティ部門の仕事はどういったことを実際にやっているかや、サステナビリティ部門をどのように立ち上げていったかを非常に分かりやすく紹介されている点です。
これからサステナビリティ部門を自社で立ち上げようとされている方は必見です。
▼参考:脱炭素経営に向けたサステナビリティ委員会の設立ガイド
グリーンイノベーションコンパス 現場視点で始める 製造業のカーボンニュートラル実践 2023/5/30
タイトルからも分かるように、製造業で実践できるような形で脱炭素支援を行なわれているコンサルの方が詳しく解説されています。
実践的な内容部分は、温室効果ガスの算定から削減していくフェーズ、シナリオ、ロードマップの作成まで多岐に渡っており取り組みのどのフェーズの段階の方も一定参考に出来ることがあるのではないかと思います。
製造業のと銘打ってありますが、他の業種の方でも参考に出来る部分が多いです。
カーボンニュートラル・プラットフォーマー 2022/7/22
脱炭素の書籍の中では、少し異色かもしれません
前半部分で、脱炭素における課題の説明を行い、後半部分でそれに対して産業構造、社会インフラ面でどういった形で解決していくことがより良いのかという流れで開設されています。基本的には日本についての説明ですが、視野が広がる1冊ではないかと思います。
中堅・中小企業はGXで生き残る! 利益を最大化する脱炭素経営 2022/12/24
中堅企業・中小企業が脱炭素経営に取り組む場合、コスト増に対するリターンが見えずになかなか踏み切れないという事例は多いです。
そういった企業に役に立つかもしれない内容になっています。
コスト削減と合わせての取り組みや一般的にどのような流れで取り組んでいくとスムーズに行きやすいかが基本的な情報の解説と共に解説されています。
温室効果ガスの算定についても詳しく載っており、そこを参照したいお客様に取っても参考になる1冊です。
最近、地球が暑くてクマってます。 シロクマが教えてくれた温暖化時代を幸せに生き抜く方法 2021/9/10
シロクマの写真を豊富に交えてユーモラスに解説してくれる本ですが、話している内容は気候変動のことが科学的なデータを元に語られており、初級編としては文句なしです。後半部分では、温暖化に対しての基本的な知識や体躯についてが詳細な文章で語られています。
カーボンニュートラル もうひとつの”新しい日常”への挑戦 2021/10/16
カーボンニュートラルに関する情報が歴史や技術、経済など多方面から範囲広く語られている一冊になります。
カーボンニュートラルについて初めて触れる方におすすめで、読んだ方が興味を持つ分野が1つ2つと出てくる野では無いかと思います。
▼参考:【2024年最新】カーボンニュートラルとは?現状と今後のトレンド
脱炭素経営入門 気候変動時代の競争力 2021/11/19
脱炭素経営の入門とは謡っている本書ですが、各事象の経緯、根本から丁寧に説明されており、人によっては何度も読みなす本になるのではないかと思います。
脱炭素経営について学びたいという人は勿論、脱炭素経営について疑問を感じられている方も読むとすっきりするのではないでしょうか。
2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな! 2022/1/15
世界の資金が脱炭素分野に流れ込んできている中で、日本の現状の動き、世界の潮流についての解説が細やかに解説されています。
また、その動きを受けて脱炭素をどういったチャンスに変えていけばよいのか、具体的な行動にはどういったものがあるかを考えていくのに役立つ内容となっています。
まとめ
脱炭素経営やサステナビリティへの関心が高まる一方で、「全体像が大きすぎてどこから始めればよいか分からない」という声も少なくありません。
そこで効果的なのが、体系的に整理された書籍から学び、自社や個人の状況に合った実践へつなげる方法です。
ビル・ゲイツ氏の著書のように世界的視点で気候変動を学べる本から、中堅・中小企業向けの実践的ガイド、製造業に特化したロードマップ解説、さらには初心者にも理解しやすい入門書まで幅広い選択肢があります。
重要なのは、自分のフェーズに合わせて「知識の吸収」から「具体的行動」へと移していくことです。環境問題は待ったなしの課題であり、学びを行動に変えるスピードが今後の競争力を大きく左右します。
今回紹介した本を入り口に、脱炭素経営を実践する一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。