GX検定アドバンストについて

環境省が行なっている認定制度で、「脱炭素アドバイザー」認定資格というものがあります。脱炭素に関わる民間資格について、「脱炭素アドバイザー資格制度認定ガイドライン」に基づいて認定する制度です。
令和6年9月1日時点において、脱炭素アドバイザーベーシックに以下の5検定が認定を受けています。
一般社団法人金融財政事情研究会
株式会社経済法令研究会(銀行業務検定協会)
(一般社団法人金融検定協会)
一般社団法人炭素会計アドバイザー協会
株式会社スキルアップNeXt
※脱炭素アドバイザーベーシック:脱炭素に関する顧客とのコミュニケーションの前線に立ち、顧客の状況に応じて必要な対応を見定める営業職員に必要なレベル
気候変動対応の必要性の説明、脱炭素経営・温室効果ガス排出量削減に関する企業からの相談内容の把握ができる水準が求められます。
また、令和6年9月1日時点において、初めて脱炭素アドバイザーアドバンストに以下の2検定が認定を受けています。
- JCNAカーボンニュートラル・アドバイザー・アドバンスト 一般社団法人日本カーボンニュートラル協会
株式会社スキルアップNeXt
※脱炭素アドバイザー アドバンスト:脱炭素に関する顧客アドバイスの現場において、中核的な役割を果たす職員脱炭素経営の重要性(リスク・機会)、温室効果ガス排出量の計測方法・削減手法について説明ができる炭素アドバイザーベーシック:脱炭素に関する顧客とのコミュニケーションの前線に立ち、顧客の状況に応じて必要な対応を見定める営業職員に必要なレベル

この中で、最近よくGX検定がお客様との話題になることが多かったので、GX検定アドバンスト検定を受けてみました。
本記事では、GX検定アドバンストついて詳しく解説していきます。
受験のために受講する必要がある講座
2024年9月現在は受験料は12,100円(税込)ですが、別途60,500円(税込)で受講できる
を受講する必要があります。
実践講座では、資料と動画が提供されますがボリュームが多く、テストでは詳細についても問われますので、隅々までしっかり学習する必要があります。
GX基礎講座の内容
有料の講座ですので、内容の多くは明かせませんが、
第1章 脱炭素化の背景、第2章 世界の動向、第3章 日本のGX基本方針、第4章 政策・法制度、第5章 ファイナンス、第6章 排出量を評価する方法、第7章 脱炭素技術、第8章 企業の脱炭素化のカリキュラムになっており、非常に濃い内容となっています。
1章分が200ページを超えるものもあり、全く知見が無い方が1から勉強すると相当数の時間がかかるのではないかと想定されます。
私はある程度の知見があったので、毎日帰社後1章づつ勉強していくスタイルで勉強していきましたが、最低でも3回は見直しマスターしていくのが宜しいかと思いました。
GXアドバンストテストについて
テストはWebになっていて、申し込み後、講座を受講する期間があり、その後受講期間がさらに20日ほど用意されているのでギリギリまで勉強して受けることが可能です。
知識問題(多肢選択式・100問程度)で90分の試験時間となっています。
文章をしっかり読んで応えていくことが必要なため、90分間フルに使うことになると思いますのでしっかり時間確保した上で臨むのが得策です。
テストの傾向としては、表面的な丸暗記では無くて様々な知識が持つ意味を問われるものが多い印象ですので、細部まで内容を把握しておくことが重要かと思います。
説明ページに例題が載っていますので、その例題を見た上で学習に取り掛かるのが良いのではないでしょうか。

出典:GX検定アドバンスト
まとめ
GX検定アドバンストは、1環境省認定制度脱炭素アドバイザーアドバンストの【認定申請中】ではありますが、GXについて総合的に学べる骨太な検定です。
対象は、 経営者 、トップマネジメント層となっていますが、こういった検定を受けてくれるトップマネジメント層がいてくれる企業は、従業員も安心してGXやサステナビリティの取組を推進していきやすくなるのではないでしょうか。