自然エネルギーを最大限活用し、電気の地産地消に挑んで│発電 ≫ 蓄電 ≫供給までトータルサポート

REイニシアチブ株式会社
常務取締役 土居 清蔵(どい せいぞう)
2009年「余剰電力の売買制度」開始に伴う太陽光発電ブームから14年、昨今のカーボンニュートラルを背景に、今改めて太陽光を含めた再エネルギーに注目が集まっています。しかしまだ課題もあり、その中の1つが電気を貯めることができないという点です。電気が不要なときでも放電してしまうため、せっかく発電してもその後の利用効率が悪い。
この課題を解決しているのがREイニシアチブ株式会社の提供する蓄電池です。もともとは太陽光や風力発電を提案していた会社ですが、「電気の地産地消」を掲げ、発電後の蓄電システムや供給までをトータルでサポートすることが可能になりました。再生可能エネルギーと合わせて需要が高まる蓄電池について、今回は常務取締役の土居様と、ビジネスマネージャーの大田様に、環境負荷低減事業のひとつとして電気の地産地消に挑む事業への想いやサービスの特徴についてお伺いしました。
太陽光発電の課題を事業に活かす│蓄電池で広がる再生可能エネルギーの可能性
― 土居様、大田様のこれまでのご経歴も踏まえながら、現職にジョインするきっかけ背景を教えてください
土居 様)
もともとは会社員として携帯電話の基地局を建てる土地情報リサーチの仕事をしていました。この経験を活かして次は、太陽光発電のコンサルタント(土地情報のリサーチ)に従事。しかし太陽光発電にもいくつか課題がありました。特に、大規模なパネル設置の際には森林を切り崩すケースが多く、これには事業や業界の矛盾を感じていました。その時、利用面積の少ない垂直型の風力発電を日本で唯一(当時)やっていたのが、代表の原でした。原はヨーロッパやアジアで風力発電事業を立ち上げた実績もありましたので、業界が抱える課題や原の成し遂げたいビジョンに感銘を受け、入社を決意しました。
ビジネスマネージャー 大田あゆみ 様)
新卒で金融業界に入り、その後広告代理店に転職しました。そこでは法人営業だったのですが、自身が営業していくなかで顧客によっては再生可能エネルギー関連の補助金申請や、資金調達のサポート業務も担当してきました。このとき取引先の担当者が土居だったというのが最初の接点です。その後、土居が行っている事業について話を聞く度に興味が強くなり、今年の4月にジョインしました。私も代表の原が掲げる環境負荷低減事業のひとつとしての電気の地産地消に共感したのが入社の決め手です。

―土地情報を集めるという点では通信基地局も太陽光も同じですが、それ以外は異なる部分が多いですよね。土居様が前職で太陽光発電事業をやろうと思ったきっかけについて詳しく教えてください。
土居 様)
太陽光発電については、当初は気候変動対策や環境という軸は持っておらず、シンプルに事業として可能性がありそうだからという理由で始めました。国も補助金や「固定価格買取(FIT)制度」導入といった動きをしていたため、当時の潮流にはマッチしていたと思います。しかし、太陽光は先にもお伝えしたような課題(設置における森林伐採)があったため、省スペースで発電ができる風力にシフトしました。原と一緒に風力発電をやろうと思ったきっかけもシンプルで、太陽光発電の課題を解決できると思ったからです。ここについては私の見通しが甘かった部分も多く、あとから結構大変な思いをしましたが(笑)。
再生可能エネルギー×蓄電池で実現する地球にやさしいエネルギー供給
―発電事業のご経験をされた方が生み出す蓄電池について、プロダクトの特徴や開発への思いを教えてください
土居 様)
1つ目の特徴は蓄電池の容量を中規模にしている点です。
大規模な商業用蓄電池は価格帯が高く、逆に家庭用だと容量が小さすぎるという問題がありました。そこで弊社では環境破壊の少ない省スペースでも発電可能なシステムに合わせ、効率的な自家消費が可能な蓄電システムをつくりました。
蓄電池は世界的にも実績があるPylon Technologies製を扱っています。リチウムバッテリーでは世界で大きなシェアを誇る中国ですが、日本ではまだまだ中国のものづくりへのイメージがよくありません。そこでまず日本国内でのJET認証(電力設備の第三者認証)を取得しました。
(*中国の蓄電池メーカーで2022年フォーブスの最も革新的な中国企業50社に選ばれる。また家庭用部門ではヨーロッパトップシェアの実績)
2つ目の特徴は産業用ではありますが[1] [2] デマンド値を下げられるように国内メーカーでは珍しいAIを搭載しています。
家庭用ではAIを活用した製品がありますが、産業用は電気を使用時と未使用時間の利用量がはっきりしているため、AI活用はほとんどされていません。しかし、効率的なピークカットをしきれていないという現状もあるため、弊社ではAIを搭載し電気の利用効率を極限まで高めています。またJET認証・震災対策基準をクリアした安心・安全な設備が提供できるのも当社の強みです。
再生可能エネルギーは発電 ≫ 蓄電 ≫ 放出の3つ全てが必要で、すなわち電力の自給自足を目指しています。発電からトータルでご提案できるのも弊社の強みだと思っています。電力の地産地消、スマートシティの実現、脱炭素社会の普及などクリーンエネルギーを活用して社会に貢献していきたいと考えております。

―最後に今後の事業展望についてお聞かせください
土居 様)
私達の成し遂げたいビジョンは電気の地産地消です。今のお客様は冷蔵設備、倉庫を保有する中小企業様や、行政の防災設備がメインですが、再生可能エネルギーの需要は業界を横断して存在しますので、今後はより幅広い業界のお客様に対して課題解決をしていきます。また他社様のエネルギー分野での補助金申請サポートにも取り組んでいく所存です。
▼土居様プロフィール
土居 清蔵(どい せいぞう)
REイニシアチブ株式会社 常務取締役。
携帯基地局の施工・コンサルタント経験を土台として、現職では再生可能エネルギーのコンサルティングに従事。以前は太陽光発電を扱っていましたが、より環境に優しい発電を目指して、今は風力発電・クリーンエネルギーを主原動とする発電設備などを中心に蓄電システムを組み合わせ、地域に根差したプランの構築をご提案。
【脱炭素ルーティン】
土居 様)
TBM様とお会いしてからすぐに名刺をLIMEX製に切り替えました。費用が紙の名刺と変わらないため導入ハードルが低いのと、名刺は全社員が使うため、会社全体で脱炭素に取り組めている感じがするのも、社内の意識醸成にとても良いと思いました。
大田 様)
エコバッグを活用しています。まずは身近なところから少しずつ取り組みを広げていきたいと思います。
▼お問い合わせ
REイニシアチブ株式会社ホームページ:https://re100.info/
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