メーカー技術力と販売店の販売力、二人三脚で推進する脱炭素経営

村田智史(むらた・さとし)株式会社フロンティア代表取締役

TBMが開発した企業単位の温室効果ガス排出量可視化、削減施策提案クラウドサービス「ScopeX 」の削減施策パートナーである株式会社フロンティア(以下:フロンティア)は、エアコンの静電気障害による性能低下抑制シート「CONTINEWM®(コンティニューム)」の販売を行っています。

同社の村田智史代表に、環境問題への思いや、コンティニュームとの出会いと製品の魅力について伺いました。

目次

幼少期に芽生えた環境課題への関心と起業への思い

―フロンティアは、コンティニュームを始め、環境に配慮した製品のみを取り扱っています。そのような経営方針にした理由を教えてください。

その理由は私がまだ小学2、3年生時代に遡ります。父親が転勤族で当時は埼玉県草加市に住んでいたのですが、家の近くを流れる綾瀬川からの異臭がすごかったのです。綾瀬川流域一帯で都市化が一気に進んだせいで下水道整備が間に合わず、川が汚れてしまったのが原因でした。今ではすっかり綺麗な川なのですが、当時は人が与える自然への影響を目の当たりにし、これはなんとかしたいなと思ったのです。

それがきっかけで、学生の頃も、卒業後は環境に配慮した素材を取り扱っている企業に入ろうと決心し、新卒で入社した会社で取り扱っていたのがまさに電気のコスト削減や省エネの商材でした。おかげさまでその領域の商材にはかなり詳しくなりました。
 
ところが入社から2年が経ったころ、当時取り扱っていた商材とは別の環境配慮型商品をテレビで見たのです。その製品は作り手の繊細な技術力のおかげで一般製品に比べて機能性も環境性能も高い形で売り出されていました。作り手も消費者もとても嬉しそうに笑っている姿を見て、自分もこんな製品を売ってみたい。みんなが楽しくて、素敵な世の中になったらいいなと思い、環境に配慮した製品を取り扱う今の会社を起業しました。
 
そこで出会ったのが、コンティニューム株式会社が開発した電力代回復エアコンシート「コンティニューム」です。コンティニュームもまさに、作り手の技術が光る製品でした。

設置するだけで電気代が約20%省エネ※

―コンティニュームは、エアコン内の熱交換器の手前に装着することで、静電気による空気の流路抵抗を解消できるというものです。コンティニュームのどのような点に村田さんは惹かれたのでしょうか。

まず工事が必要なく、すぐに使用できるのはとても便利ですよね。大型な設備ではなくコンティニュームをエアコン内に設置するだけで電気代が約20%省エネ※できる点が一番の魅力です。様々な省エネ製品がある中で、メンテナンスが必要だったり1年から2年で買い替えないといけないものが多いのですが、コンティニュームは10年ほど、メンテナンスもなしで使用できます。また、使用するエアコンのサイズに合わせてカットして設置することもできます。

(右:環境事業部 星 詩織様)

コンティニュームには常にマイナスの電位を維持している鉱物を練り込んでいますので、エアコン使用時に発生する静電気を除去することができます。静電気が原因で熱交換効率が下がっていたエアコンの本来の性能を取り戻し、電気使用量と電気代の省エネに繋がります。

購入前に省エネ効果と脱炭素量を提示

―コンティニュームには競合企業もいたりするのでしょうか

模倣製品を開発している企業は複数出ています。ですが他社の製品紹介は、空気を綺麗にするとか、部屋の静電気をなくすなど、コンティニュームと違ったメッセージになっています。大学と共同研究を重ねて環境配慮素材として製品を開発したのはコンティニューム一社だけです。コンティニュームは、同社の酒井龍治社長が2011年頃から研究を積み重ね、2019年に特許取得して今に至っています。電気使用量省エネや温室効果ガス排出量削減ができる証明もしっかり揃えており、これらを提供できるという点でもお客様からの信頼をいただいています。
 
またコンティニュームの場合、購入前に本当に電気使用量が省エネになるか、温室効果ガス排出量が削減できるかも実証実験を行なって、弊社よりレポートを提供することができます。それによって支払う費用をどれくらいの期間で回収できるかも提示することができますので、ご納得いただいたうえでコンティニュームを導入いただくことができます。

電力代削減

                                                    販売店:株式会社フロンティア

例えばテストでご導入いただいた酒類の卸問屋の例では、プレハブ型冷蔵庫で検証したところ4〜5ヶ月で費用回収ができるという実証結果が出ました。広島の大型アミューズメント施設でもコンティニュームの実証実験を最初1店舗で行なったのですが、電気使用量の省エネ効果が確認できたので、全店舗導入に向けたご検討になっています。

単なる省エネから脱炭素へとニーズが変化

―2020年に当時の菅義偉首相が、日本における温室効果ガス排出量を2050年に実質0にすると宣言しました。近年、脱炭素の文脈でのお問い合わせなどは増えていますでしょうか。
 
今までは省エネによる電気代削減で引き合いが多かったのですが、最近は企業のサステナビリティ活動の一環で温室効果ガス排出量削減ソリューションとして使いたいとご連絡をいただくことも増えました。
 
特に工場などお持ちの製造業やメーカー企業からは脱炭素経営の一環で導入したいというお問い合わせは増えましたね。
※株式会社フロンティアの計測データに依る平均省エネ率

▼村田様のプロフィール
村田智史(むらた・さとし)株式会社フロンティア代表取締役。新卒で新電力や省エネ商材、電気代削減商材を販売する会社へ入社。2年間顧客の電気代削減できるソリューション提案に従事した後、2011年より株式会社グローバルインベスターズ専務取締役に就任、マンション向け電力料金削減のサービスを提供。2016年12月に株式会社フロンティアを設立し、エアコンの静電気障害による性能低下抑制シート「コンティニューム」をはじめ様々な電気使用量削減ソリューションを展開している。


【村田様の脱炭素ルーティーン】
プライベートでもコンティニュームを活用。コンティニュームを自宅に設置したおかげで、電気代が下がっただけでなく静電気が起こらなくなったので、モニターなどに埃が付かない利点を発見。さらに営業含め移動はなるべく自転車を利用し、車は持たない生活をしている。家では家族と協力をしプラ等ごみの分別をしっかりやっている。

▼お問い合わせはこちら

株式会社フロンティアホームページ:https://frontier-office.co.jp/work/

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