「脱炭素ブランディング」で競合に差をつける!業界最後発メーカーの挑戦

ドライシステムソリューション株式会社
代表取締役 有馬 三郎 様

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創業の経緯を教えてください

弊社は2014年から乾燥剤の生産・販売を開始しました。
もともとは、前職で一緒だった今の顧問が始めた事業で、当初は中国で製造していました。
しかし不良品が多い、乾燥剤としての性能が低いという課題を解決できませんでした。
日本であれば理想的な製品を作ることができると思い、顧問と私ともう1名の3人で新しく会社を立ち上げ、製造拠点も神奈川県に置きました。

乾燥剤の生産については顧問が他社で工場立ち上げを経験していたこともあり、製造機械も特殊なものを用意。より早く、より多くの湿気を吸収できる、より高品質な乾燥剤「KSDRY」の開発に成功しました。

KSDRY

CO2算定サービスを導入することになった背景は?

業界でも最後発と言えるくらいのスタートだったため、競合とのバッティングにはいつも苦労していました。高性能な乾燥剤であることは間違いないのですが、結局は価格と納期に左右されてしまうからです。最近は競合が工場増設により、さらに値段を下げてくるという動きもありました。短納期についても、在庫を抱えるリスクがあるためそこまで積極的に提案出来ないのが現状です。

そのため、他に優位性を見出す必要がありました。
優位性について打ち合わせを重ねるなかで、「脱炭素ブランディング」というアイディアが出ました。これまで性能や品質の改善に取り組んでいた弊社にとって、この考え方は新しい切り口でした。

脱炭素について調べた結果、弊社でも取り組めそうということで早速行動に移しました。
まずは「かながわSDGsパートナー」への参加です。
ちょうどそのタイミングで取引先から「CO2の排出量を共有して欲しい」というお声をいただきました。この期待に応えると取引先が広がる可能性もありましたので、弊社としては最優先で動くことにしました。「いずれは自社のCO2算定もやらないといけないが、まずは製品の脱炭素が先だろう」と思っていたので、この一声で急に前倒しになりましたね(笑)。製品よりも、まずは企業としての脱炭素が先という判断になりました。
そこからは展示会に足を運び、CO2算定サービスの情報を取りました。

CO2算定サービスも今はたくさん出ていますが、その中でScopeXをお選びになった理由は?

大きく2点あります。
1つ目は「ご提案や質問の回答が非常に分かりやすかった」という点です。
似たようなサービスを複数社から聞きましたが、専門用語が非常に多く、何を言っているのか分からない企業もいくつかありました。

こちらの質問に対して「専門家ではないので~」と、回答がすぐにもらえない企業様もありましたね。そんな背景もあり、ScopeXの営業担当の方は特に分かりやすかった印象があります。

ドライシステムソリューション株式会社 代表取締役 有馬 三郎 様

商談後に何度も同じ質問をしてしまうこともありましたが、迅速に丁寧にご回答いただけた点も、今思い返すと信頼に繋がっていたんだと思います。
2つ目は「TBMさんが製造業としてCO2を算定していた」という点です。
CO2算定サービスを提供している会社の多くはIT会社のため、実際に自社の排出量を算定しても、メーカーと比べると圧倒的に項目が少ないです。そのため質問をしてもすぐに回答できない、というケースが多かったです。その点、TBMさんは素材メーカーなので、細かな意思疎通が取りやすかったです。算定でつまずくポイントや、抱える課題も似た部分があるだろうなと、親近感が持てました。

ScopeXを導入して良かった点はありますか。

取引先へすぐに算定結果を共有できた点ですね。
お申し込み ➔ 導入ミーティング ➔ 初回算定まで、とてもスピーディーにご対応いただきました。このスピード感にはお客様も好評だったようです。

システムも自社だけで使えるくらいシンプルで分かりやすいため、問い合わせしなくていいのは助かりますね。

これから新製品(リサイクル材を使った包材)のリリースや、ホームページのリニューアルに伴うサステナビリティページ設置も控えているので、ScopeXを使う機会はさらに増えそうです。

【有馬様の脱炭素ルーティン】
娘からプレゼントされたマイボトルを使っています。普段、水を飲まないのを妻が気にして、娘に伝えたそうなんです(笑)。マイバッグも常に持参してますよ。香港の「シティスーパー」で売っているマイバッグはサイズがちょうど良くてお気に入りです。お酒は重いので妻や娘に負担を掛けないよう極力自分で買うようにしています。あとは北海道出身が原因なのか分かりませんが、クーラーが苦手なので我が家の温度設定は常に地球に優しい温度です。

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