誰もが個性を活かして活躍できるために│タレントマネジメントのリーディングカンパニーが取り組む将来を見据えた環境対策とは

株式会社カオナビ
コーポレート本部 齋藤 秀平 様
タレントマネジメントシステム「カオナビ」をはじめとして、労務管理や予実管理システムなど、人材データプラットフォーム構想を掲げる会社が、なぜ脱炭素へ取り組むのか、どのように進めているのかをご紹介します。
社員の才能や個性を最大限に活かすことを使命とする同社は、持続可能な社会の実現にも強い関心を持ち、環境問題への取り組みを重要視しています。
ScopeXを導入することで、働き方と環境課題の取り組みをどのように両立させていくのか、そのプロセスについてインタビューを通じて掘り下げていきます。
会社として脱炭素に取り組むきっかけ
弊社はタレントマネジメントや労務管理、予実管理システムなど、人材データプラットフォーム構想を推進しています。
タレントマネジメントには、社員の働き方や人権、多様性も含まれるため、会社としてサステナビリティへ取り組む意識は他社よりも高かったと思います。
マテリアリティを策定した際に、社員や株主、お客様といった全てのステークホルダーに共通する課題の1つに「環境」も含まれるという認識を持ち、気候変動対応も重要課題の1つとして取り入れています。
ScopeX導入前に抱えていた課題
「自社の環境負担を把握出来ていない」というのが大きな課題でした。
年間の電力を測定することは担当者レベルでも対応できますが、例えばScope3のカテゴリー15にまたがる計算方法や、そもそも何を計算の対象に入れるべきかというナレッジは当社にはありませんでした。
一方で、環境の取り組みというのは割りとどこの会社もフリースタイルですよね。特にIT業界は他業界に比べてそこまで排出量が多くない分、解決すべき根本的な部分も見えにくく、環境への取り組みが必要な背景を言語化するのが困難でした。そのため、社員や関係者に取り組みの必要性を伝えるのが難しく、社内での意識醸成にも苦労していました。
その解決策はどのように調べましたか?
基本はネット検索ですが、コンサル会社からも何社かご紹介いただきました。
全部で5,6社のお話を聞きましたが、大きく2パターンに分けられると思いました。
1つ目はコンサルタント型。CO2排出量の算定だけでなく、その他も全て面倒をみます(SBT等のイニシアチブやカーボンオフセットまで)というスタイル。サポートが手厚い分、価格も高かったです。
2つ目は算定ツール提供型。サポートはほぼ無しというスタイルで、サポートが薄い分、価格も安かったです。
わたしは今すぐにCO2排出量をゼロにする訳ではなく、社内の現状のリソースと限りがある予算の中で何かしらの脱炭素の取り組みを広げていくという計画があり、弊社の状況に合わせて都度相談しながらサポートしてくれるような、小回りが効きそうな会社を探していました。
ScopeX導入の決め手
わたしが希望していた「小回りが効きそうなサポート」と「価格」のバランスが決め手です。
CO2排出量の計測だけでなく、知識のある担当者も付きますし、自社に必要なサポートだけを選べる柔軟性が良かったです。システムもシンプルで分かりやすかったですし。
環境対策は今後もルール変更など、さまざまな変化が予想されるため、企業も柔軟な対応が求められると感じています。そういった新しいテーマや課題が出てきたときに、御社であれば対応できるポテンシャルがあると感じました。
導入後の成果や変化、感想
これまではCO2排出量の現状が分からない状況でのコミュニケーションだったので、見える化ができたことで、社内でのディスカッションが格段にしやすくなりました。
CO2排出量を戦略的にどのくらい減らせるのか、というマイルストーンを決める足がかりになったのは大きな変化だと感じています。
また、CO2排出量を算定・開示することで他社よりも一歩進んでいるという印象もあります。
弊社に興味を持ってくれた方がサステナビリティページを見て、環境活動にも関心がある、というポジティブなイメージを持ちやすくなったのは嬉しいですね。
今後の脱炭素活動について
脱炭素という点では、一つはCO2排出量削減につながる購入品の見直しを想定しています。少しでも環境に配慮した製品に切り替えて行こうと思っていますので、水やCO2の削減に貢献できるLIMEX製品についても興味があり、今後の展開に注目しています。
もう1つは、お客様も脱炭素活動に関われるような仕組みを考えています。普段からユーザー会やセミナーといったお客様と接点が持てるイベントを開催しているので、ここに脱炭素の要素を加えていきたいと思っています。ScopeXを使えばイベントで発生するCO2排出量も算定できるので、今後はそこについてもご相談するかもしれません。
あとは冒頭でも少しお伝えした通り、環境以外にも引き続き注力していきます。
弊社のカルチャーには「ジブンらしく、オトナらしく。」というテーマがあり、個人と組織のパフォーマンスを向上させる仕組みがあります。代表的な取組みとして、場所や時間にとらわれない社員自らが働き方を選択できる「My Work Style」があります。他にも個の生産性を高めることを目的として、具体的な制度を複数用意しています。「“はたらく”にテクノロジーを実装し個の力から社会の仕様を変える」というパーパス(会社の存在意義)のもと、今後もサステナビリティに取り組んでいきます。

柔軟に可変するLIQUID(液体)をコンセプトにしたオフィスではソファも可変
齋藤様が個人的に取り組んでいる脱炭素ルーティン
具体的な取り組みはエアコン温度調整くらいですが、身近な製品の環境負荷を気にするようになったのは個人的に大きな変化だと思っています。家電製品や、食べ物、アパレルなど生活に携わるものについて、どのくらい環境負荷があるのか調べるようになりました。