大規模イベントのカーボンニュートラルを実現│ヒカリ・レンタルが創り出す環境イベントとは

ヒカリ・レンタル株式会社
加藤 智 (かとう さとる)

目次

はじめに加藤様のご経歴について教えてください

大学院卒業後、ホテルやレストランのホールで働いていましたが、より興味・関心のあるイベント業界で働きたいと思い、今の会社に転職しました。
今年で17年目になります。

イベント業界に興味をもったきっかけを教えてください

学生時代にアルバイトでイベントスタッフや、ボランティアに積極的に参加していた経験から、イベント業界の魅力を知りました。

イベントは年に1回のお祭りみたいなもので、開催に向けて主催者側、運営側の熱い思いがつまっております。何度も練り直された企画が、本番当日にお客様の反応として返ってくる瞬間は、特にやりがいを感じます。

失敗は許されないという現場の緊張感も、成功したときの喜びが増す要因ですね。あとは、色々なイベントが開催されるため、「仕事への飽き」も全くありません。毎年恒例のイベントでも内容は毎回違うため、いつも新鮮な気持ちで働けています。

今回カーボンニュートラルを実現したイベント「Let’s エコアクション in AICHI~エコアクションをもっと身近に!~」についてはどんな想いがありましたか?

豊橋市は以前からSDGsや環境に注力している市で、これまでも豊橋市が主催する環境イベントに弊社が複数回採択頂いております。その実績もあって、今回は愛知県主催の環境イベントではありますが、弊社もお声がけをいただきました。

豊橋市のイベントは環境協議会が企画しているため、弊社はその運営サポートという立ち位置で参画をさせて頂いております。
しかし今回のイベントは、企画段階からイベント運営会社が担うため、業務の幅や裁量がとても大きいという点がこれまでのイベントとは違います。

業務負担が大きい分、出来る範囲も大きかったので、例年を上回るイベントにしよう、という意気込みで取り組みました。

イベントのCO2見える化とカーボン・オフセットという企画はとても良い取り組みだと思いました。これは貴社のアイディアでしょうか?

愛知県からの要望で、「イベントのCO2見える化」、「カーボン・オフセット」の2点は必須項目でした。しかし、弊社としても初めての取り組みなので、カーボン・オフセットとは?というところから情報収集を始め、過去の事例について質問しても、開示できる情報が限られていて、すぐに取り掛かることが出来ませんでした。

今回のイベント企画・運営において、この「CO2見える化」と「カーボン・オフセット」の実施は、初めての取り組みということもあって、一番苦労しましたね。

そんな中でScopeX(TBM社)を選ばれた決め手は何でしょうか

全部で3社へご相談し、協議した結果、ScopeX(TBM社)に決めました。
ポイントは2つありまして、1つ目はサポートの内容です。

繰り返しますが、弊社としてCO2見える化やカーボン・オフセットは初めての取り組みだったので、とにかく分からないことだらけでした。そのため、弊社からの細かい質問についても丁寧にサポートしてくれるところにしようと考えておりました。3社と打ち合わせをする中で、ScopeXの方々が一番頼りになりそうだと感じました。

2つ目はコストです。限られた予算の中でイベントを運営するため、これにばかりお金を使えるわけではありません。そういった意味で、ScopeXはとても導入しやすい価格でしたので、おかげで他の企画に予算を分配することも出来て、とても助かりました。

■ScopeXを利用してみた感想についても教えてください

CO2見える化について

ScopeXの担当者に本イベントに合わせた算定シナリオを複数作成して頂いたおかげで、スムーズにCO2見える化を行うことができました。
ScopeXのシステムも、とてもシンプルで使いやすかったです。

カーボン・オフセットについて

今回使ったカーボン・クレジットは、岐阜県産のものです。もともとは中部産クレジットを予定していたのですが、販売開始が間に合わないという、ちょっとしたアクシデントがありました。

そこも、ScopeXの担当者からすぐに代わりになるカーボン・クレジットをご紹介いただき、なんとかスケジュール通りに進めることができました。

今回のイベントで印象に残っていることはありますか?

普段のイベントよりも、確認や報告の頻度や量が多く、セキュリティの厳重性も強く感じました。このあたりは愛知県が主催しているという点が大きいと思います。

今年はコロナ禍以降、全国的にイベントが復活した年でもあったので、弊社にもたくさんのお問い合わせがあり、例年以上に嬉しい悲鳴(笑)が続いている状況です。そんな中での本イベント運営でしたので、無事に終わり、達成感がとても大きいです。

今後も環境に配慮したイベントはあるでしょうか?

今回のような環境をテーマにしたイベントに限らず、通常のイベントでも環境配慮のニーズは毎年強まっているように感じます。今後もさらに環境ニーズが強まる中で、今回CO2見える化やカーボン・オフセットを活用した実績ができたのは、弊社にとっても今後のイベント運営における魅力的な武器になると思っています。

そういった意味でも、今回の取り組みはとても価値がありました。これからも環境に配慮したイベント運営を心がけて行きたいと思います。

【加藤様の脱炭素ルーティン】

社内では節電やコピーでの裏紙利用、ゴミの分別ですね。プライベートではマイバッグ利用のほかに、フードロスを意識して、私だけでなく子どもたちにも食べ残しをしないように伝えています。

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